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【医療訴訟】高齢の母が病院に入院していたのですが、突然様態が悪化して亡くなってしまいました。原因はよくわからないのですが、何かミスがあったのではないかと考えています。どう

2013. 10. 08

【Q. 質問】 高齢の母が病院に入院していたのですが、突然様態が悪化して亡くなってしまいました。原因はよくわからないのですが、何かミスがあったのではないかと考えています。どうしたらいいでしょうか?


【A. 回答】医療訴訟において証拠のほとんどすべては、相手側医療機関にあります。解剖を含め、なるべく早く確実に証拠を確保する為に、躊躇せず、弁護士に相談してください。


【解説】医療訴訟に特徴的なのは、「原因の因果関係を確定するのが難しい。」と言うことです。お母様もご高齢とのことですし、入院していた以上軽くない病気もあったもの思います。この場合、医療機関側にミスがある場合、ない場合、また、ミスがあったとして、そのミス単独で死がもたらされた場合、そのミスと高齢による生理機能の衰えや、病気が重なって死に至った場合と、非常に多くの状況が考えられます。
そして、それゆえに、患者さん、ご遺族も、「何かおかしい、ミスがあったのではないだろうか。」と言う疑問を感じながら、何らかの行動を起こすことを躊躇し、時間がたってから知人の医師や弁護士に相談することが多々あります。しかし医療訴訟のもう一つの特徴は、「証拠のほとんどすべてが相手側医療機関にある。」と言うことです。1月、2月経過しただけで、たとえカルテをはじめとする記録は残っていても、関係者の記憶は風化し、医療事故当時の状況を正確に再現することはかなり困難になります。また、大変恐縮ですが、死亡医療事故における最大の証拠は患者さんのご遺体です。ご遺体がなくなったあと、死因に関して如何に喧々諤々の議論をしても、結局は真偽不明になり、立証責任を負う患者さん側が涙を呑むことになりかねません。そしてあってはならないことですが、医療機関側の証拠隠蔽の可能性も、時がたつとともに増加してしまいます。

「おかしい」と思ったら躊躇せず、弁護士に連絡してください。当事務所では、異常死の届け出、病理解剖、行政解剖の申し出、証拠保全、カルテ開示、関係者への聞き取り等を、医師でもある弁護士が(関係各所に働きかけるなどして)行います。そして調べた結果、医療機関側のミスではないとわかれば、その結果をそのまま依頼者であるご遺族・患者さんにお伝えしますし、医療機関側のミスであるとわかれば、適切な和解交渉、必要であれば裁判を行います。

医療訴訟は、決して医療機関の過失を責めるためのものではなく、医療事故の原因を確かめ、発生した損害を医療機関側と患者側で公平に分担し合うためのものです。身内の死の原因に疑念をいだき、悶々とした思いで苦悩の時を過ごすより、必要な時に必要な措置を講じて真実を明らかにした方が、心安らかに故人を送れるものと当事務所では考えています。


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